製作工程

デザイン

お客様からお聴きしたイメージや頂いたデータを基にして、デザインを作成し、色、柄などの詳細を確認し、原寸大の型紙を作成します。

※寸法、色見本は「半纏(はんてん)いろは」をご覧下さい。

 

⒈ 原寸デザインの作成 - パソコン-
手捺染半纏型紙作成お客様のご要望を聞き取りながら、寸法、デザイン、色、を確認し、パソコンの専用ソフトで原寸デザインを起こします。

 

⒈ 原寸デザインの作成 - 手書き -
seisaku02当店の染物のデザインは、主にパソコンを使用して作っていますが、お客様のご要望やデザインの種類・完成度によっては、当店自慢の職人によって手書きでデザインを起こしています。 手間暇はかかりますが、その分良質の染物をご提供できますので、ご注文の際にぜひお問い合わせいただければと思います。

 

染工程

半纏の染工程の3種類をご紹介いたします。もちろん、染物の種類によって染め方も変わりますし、相応しい染め方は当店職人からもアドバイスを差し上げています。

 

 

 

⒉ 染め工程 - 手捺染 -
現在主流のスクリーン捺染による染色工程です。伊藤染工場では「手工スクリーン捺染」というあくまで手染めの方式にこだわって制作しています。

手捺染工程

型をおいた型枠に染料を流し、その上をスキージングというヘラで染み込ませる染め方を『手捺染』といいます。 この工程では、糊置きをしないで染色します。多色染めの場合は、1色ごとに型を作成し、1色ごとにスキージングします。 手捺染は、生地の裏面は染まりません。比較的安価にできる染め方で、半纏や手ぬぐいなどに使われます。 手捺染工程

手捺染で半纏ができるまで

 型紙の作成

 手捺染半纏型紙作成手捺染半纏型貼り

版下図を描き、その後カッターでカットし、版下図の通りに、型紙を紗張りした型枠に貼り付けます。

染める

手捺染半纏染め型枠に染料を流します。型枠の上をスキージ(ヘラ)を使い均等に染めていきます。

 

 

 

 

 

乾燥

手捺染半纏乾燥染めた反物は1反ごとに作業室内で干して乾燥します。

 

 

 

 

 

蒸し・水洗・乾燥

手捺染半纏固着手捺染半纏水洗い

 蒸し箱に入れ、スチーミングで染料を固着させます。 蒸し終わった反物は、余分な染料を洗い流すために水洗機で洗い、 脱水・乾燥させます。

 

 

 

 

⒉ 染め工程 - 引染め -

引染め工程

引染めは、染料をつけた刷毛を引いて布を染めていく技法で、染めない部分を作るための防染方法に型を置いて行う「型糊置き」と、筒袋に糊を入れて手書きで防染糊を置く「筒引き」があります。反応染めと言うのは、染料を布に定着させるためにアルカリ剤で反応させる染め方です。

引染め工程

糊置(のりおき)

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引染めの糊置きは2種類あり、①生地を台に貼り付け、その上に型を乗せ、染めない部分に防染糊を置いていく技法を「型糊置き」といいます。
②下絵の描かれた生地を、張り手という道具で左右の端を引っ張り、宙に浮かせた状態のまま、防染糊を円錐形の筒袋に入れ、手で絞りながらその下絵に直接糊を引いていく技法を「筒引き」といいます。

②は特に、大きな神社幟や紋幕の作成時に使われます。

 

 

 

 

 

 

防染糊の表面を保護します

koutei_r04型をはずして、糊の上におが屑をかけ、粘着性があって柔らかい状態の防染糊が他へ移るのを防ぎ、防染糊の表面を保護します。

 

 

 

 

 

 

染める

koutei_r06染料を含ませた刷毛で色鮮やかにむらなく染めます。

 

 

 

 

 

 

色の固着

koutei_r06染め終わったら固着剤(色止め剤)を塗り、一定時間置いて反応させます。

 

 

 

 

 

 

水洗い

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染めた後はすぐに真水で洗い、生地の両面にブラシをかけ糊を落とします。 その後自動水洗機で水洗いをした後に、更に手洗いで仕上げ洗いをし、染め上がりを確かめながら余分な染料を充分に落とします。

乾燥

大漁旗乾燥水洗いが終わったら、日光による天日干しを行います。梅雨の時期など天候が不順な時期は、お急ぎものに限り室内で乾燥させることもございます。

 

 

 

 

 

 

引き染で染めた衣装の糊置工程と染め上がり、縫製した完成品です。

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⒉ 染め工程 - 硫化染 -

硫化染め(硫化浸染)工程

使うほどに、程よく色が抜け独特の風合いを増す。「硫化染め」は、藍染ほど色落ちがせず、使うほどに程よく色が抜け独特の風合いを増す。日本の職人の心意気とともに長く愛用される仕事着に使われてきました。伊藤染工場では、伝統の帆前掛けや消防半纏を、この硫化染めで染めています。

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硫化染めの半纏ができるまで

糊置(のりおき)

ryuuka_noriokiもち米で作った糊に防染剤を入れ糊置きをします。 生地にデザインの型紙をのせて、生地の白く抜きたい部分に糊をヘラで置き、糊を定着させるために表面におがくずをかけて屋内で乾燥させます。

 

 

 

 

 

 

染色準備

ryuuka_sensyoku1糊が乾いたら、生地が縮まないようにステンレス製の伸子(しんし)をはり、硫化染めを行う前に、アルカリ溶液に浸します。

 

 

 

 

 

 

染める

ryuuka_sensyoku2硫化染料に還元剤を混ぜて、60~70℃の溶液にして、伸子掛けをした反物を沈めます。 およそ5分間浸けて染色します。その後ゆっくりと上げ、色ムラにならないよう素早く生地を広げて空気酸化をします。 その後、酸化剤を加えた溶液に通し、布の脆化を防ぐとともに発色を更に良くします。

 

 

 

 

 

 

水洗い

ryuuka_sensyoku3染めた後はすぐに真水で洗い、生地の両面にブラシをかけ糊を落とします。 その後自動水洗機で水洗いをした後に、更に手洗いで仕上げ洗いをし、染め上がりを確かめながら余分な染料を充分に落とします。

(伊藤染工場の水洗い工程は、充分な水洗いをしておりますが浸染の性質上、多少染料が布に残ます。ご利用前に一度お洗濯をしてお使いください。)

 

 

 

 

 

 

乾燥

ryuuka_sensyoku4水洗いが終わったら、日光による天日干しを行います。梅雨の時期など天候が不順な時期は、お急ぎものに限り室内で乾燥させることもございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

仕上げ工程

 

⒊ 仕上げ工程 - 縫製 -

siage_sode反物で染め上げた布を、染め上がりをチェックしながら半纏の使用に仕立て上げます。お客様の希望に添って、袖裏、背縫い、片裏などをつけ、襟を縫製して完成です。

 

 

 

 

 

 

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※袖裏、背縫い、肩当については「半纏(はんてん)いろは」をご覧下さい。